生きるの楽しい

生きるのが楽しい

秀徳の女が興奮のままに語る誠凛vs桐皇戦と誠凛vs陽泉戦があまりにもエモすぎた話~大千秋楽編①~

 

別名、私が光に出会った話です。


こんな辺境のブログを読みに来る人もいないと思いますが、
私は舞台というコンテンツそのものが大好きで、俳優さんも個人的に応援していて、
あと滅茶苦茶に秀徳贔屓の色眼鏡200枚かけた秀徳の女だからそういうのが無理な方は読まれない方が良いと思います。
レポとかじゃなくてただ単に自分の記憶を残しておきたいだけの日記です。
記録じゃないので、レポが読みたい方は多分読んでもやっぱりつまらないと思います。
あと多分すげー長い。取り敢えず今回は5000字くらい目処に書きます。どこまで書けるかな。


舞台黒子のバスケ、イグナイトゾーン大千秋楽を迎えましたね。
本当に本当にお疲れ様でした。初日から最後まで、永遠に続いて欲しいくらい楽しかったです。
4/6ソワレ(初日)、4/15ソワレ、4/21マチソワ、4/22マチソワ(東京楽)、5/12マチソワ、5/13マチソワ(千秋楽)
全10回参戦でした。


前回その1を書いてから(https://abc-boiler.hatenablog.com/entry/2018/04/07/070619)その2を書く前に大千秋楽になってしまったので、もう大千秋楽の感想を書きます。
配信を見ながらゆっくり一つ一つ思い出そうとも思ったのですが、如何せん興奮が収まらないから……。

思い出せる限り思い出していきたいなあ。


まず最初の火神くんと黒子くんの登場。
この黒子くんがいきなり現れて火神くんが驚くの、もう鉄板になってきて微笑ましい気持ちになります。
第一弾の時は「黒子くんの影の薄さをこう表現するのか!」っていう驚きが強くて、
第三弾になると「くるぞくるぞくるぞ~~!」って感じ。
やっぱり先生が第一声を発すると、「目の前に黒子くんがいるんだ!」って気持ちになる。
というかあんなに静かに喋っているのに滅茶苦茶聞き取りやすくて響くの、声優さんってどうなってるの???すごない???凄いんだよな。

 

木吉先輩に関しては前回語ったので割愛。
今回の紫原戦は、個人的に、木吉先輩がやっと人間になる話って感じがしてます。
今まで? 化物だよ……或いは魔物か、人の心をプログラミングされたブリキの人形…………オズの魔法使いの世界だよ………。
私には木吉鉄平という人間は最後まで分からなかったけれど、
少なくとも、花宮に対して告げた「また、やろーな」と、紫原に告げた「また、やろーな」の言葉の違いは分かりました。
というか、河合さん、前回と今回の同じ台詞、多分意図して喋り方変えてますよね・・・???
花宮に告げたのはロボットだったけど、紫原に告げたのは人間って感じがしました。
こういうことが、役者さんの気持ちが入って通じるから俺は舞台が大好きなナオン。

 

氷室さん? 顔がいい(確信)これも前回死ぬほど繰り返した。
個人的に、氷室さんの体格が結構ガッシリしてるの滅茶苦茶好みでした……。
そうだよお前は拳で語る男。なよなよした体じゃホットな心に耐えられねえよな。
「ぶちのめしたいんだ」の信憑性がすげえ。お前は相手をぶちのめすフィジカルを持った男。
そして顔がいい。
あの鬼太郎がダサくないのはマジで凄い。

 

well,wellからの日替わり、木吉先輩があそこまでノリノリになったのは凱旋から?大阪から?
東京楽の時はそこまでじゃなかったよね……?
少なくとも雨に降られて捌ける時には何も言ってなかったと思うのだ~~…?
日替わりに関しては、木吉というより河合さんが楽しんでいる感じがして見ていてほっこりしたな~!

 

紫原くんの登場に関しては「ついにくろステにも客降りきちまった~~!」って思いましたよね(?)
自分の推しが通るんならサイドチェンジ希望、座席多少後退も問いませんって感じやんけ……(?)
紫原くんの風感じたい。同じポテチの風の中。

 

紫原くんに関しても前回語ったので割愛。
取り敢えず登場してすぐの印象は顔がいい!!!!!
喋り方がマジでむっくん!!!!!

 

むっくんはキセキの中では我が儘末っ子系ポジであると同時に、
人を見る目があるタイプだと思っているので、
面倒くさそうに喋る時と、怒っている時の声の差だけじゃなく、
二幕頭の時の「ストバスの帰り、誤魔化せてないよ」の言い方が、
のんびりしているだけではなくて、確信をつく真実の色が乗っていてとてもとても好きです。
氷室さんが隠そうとしている、火神くんへのどろついた感情を、
「誤魔化せてないよ」と一刀両断するクレバーさが紫原くんにはあるんだなあ。

オープニングダンスは相変わらず適度にダサくて最高なんだ。
ロックミーベイビーの振り付け嫌いな奴おる? おらんのだよな。
あとあの、二回こう、腕をさ……「俺と君とで~」のとこのヨイヨイってやるとこさ……かわいすぎるよな……。
「だってお前は俺自身」の所で指差すのとか、
「見せてくれもっと」でゆっくりと顔を上げるのとかさ、
格好良い振り付けじゃない。でも好きなんだよな。ストレートに好きなんだよな。大好き。

 

あっ、あと、ダンスといえば、
一番最初にイグナイターズの三人が登場してくるくると踊っているの、凄く楽しそうな笑顔で滅茶苦茶好きなんですよね。
特に地面に寝転がって、上ジャンプしろよ!みたいに腕を振ってる所。
寝そべっているから、余程角度のついた席でオペラグラスするか、超前方じゃないと見えないのに、
心底楽しそうに笑ってるんですよ。バスケ心から楽しんでるって感じがして、とってもとっても素敵。

 

あと世界中が一億回言ったと思いますが、
OPで踊る時は真顔でつまらなさそうに踊る青峰くんが、
EDだと本当に楽しそうに笑顔で踊るの、何回観ても胸に迫る。

 

温泉シーンの登場、
「これ、バブじゃないんだよな?」が、千秋楽だと無くなっていたのは、やっぱり商品名はまずかったのかしらん?という気がしました。

 

今吉さんの日替わりは、滅茶苦茶面白いネタをブッ込んでくる、というよりは、
言い方と間の取り方で笑わせてくるタイプなのでテクニカルだなあと思っていたんですが、
千秋楽まさかの音響さん巻き込んで力技ブッ込んできたの滅茶苦茶笑いました。
普通、こういう日替わりって、大楽だと今までの鉄板ネタを持ってくるか、今までと全く違う新しいネタを持ってくるかの二択だと思うんですが、
後者の方がリスキーなんですよね。ヘタに気合入れて滑ったら目も当てられないですし。
そこをね、流石今吉、やってのける、そこに痺れる憧れる。
「音響さんまで巻き込んで下らないことやってんじゃねえよ!」っていうのは、
まさに舞台だからこそ生まれる、メタネタの笑いですが、
これは好みは人によりけりかなって気がします。私は過剰にぶっこまれなければ好き。

 

つっちーのボールが飛んでくる諸注意もこれと同じですよね。
本来、舞台上にいるキャラクター達は、これが舞台とは思っていないのだから、
「観劇中の皆さん」に「注意」なんてしない。それを敢えてキャラが言う。
典型的なメタ笑いって感じ。
つっちーに関しては、もうそのメタネタキャラが染み付きすぎて、
そして鍛治本さんが生粋の舞台人であることと相まって、
個人的には2.5ギリギリラインだな!という感想です。
なんか……若手俳優が同じネタをやってもここまでじゃないと思うんですけど……
鍛治本さんのつっちーは、良くも悪くも、「舞台人の作る、メタキャラとしてのつっちー」なんですよ。
こなれすぎているというか、もうつっちーじゃなくて鍛治本さんなんですよね。ほぼ。
マジで個人的な意見、一番キャラとの乖離があると思っています。
つっちーを許容できるか否かで2.5舞台観るのに向いているか否かが分かるのでは!?くらいの気持ちで観てます。

 

木吉の「今年で最後」という日向とのやりとりは、原作では割とスッと読んでしまっていたんですが、
今回舞台でしみじみ日向の強さを感じました。
バスケを一度は諦めた日向は、変な話、凡才中の凡才な訳ですよ。
キセキじゃない、無冠でもない、特別な何かがあるわけじゃない、
だからバスケを一度は諦めたし、きっと木吉に出会わなかったら、
ずっと腐ったままバスケを再開もしなかったんじゃないかな、と感じてます。
大好きなものを、諦めて、捨てられるんですよ、普通の人間は。
でも、その上でもう一回立ち上がった日向は、変な話、一度どん底を見ているから、
「自分は日本一になれるような実力じゃない」って痛感したからこそ、
「それでも日本一になる」っていう自分の宣言を絶対に裏切らないんだなって、うまく言えないけど、思いました。
ちょっとした会話の隙間でも、「日本一を諦めない」「日本一を信じる」って、凄いことだよ。
そりゃ木吉も救われるよ。
逆に木吉は、才能があるからこそ、「チームによっては日本一になれる」ポテンシャルだからこそ、
「他人に日本一を押し付けない」「楽しむ気持ちを優先する」ことを己に課しているし、
ずっと諦めてるんですよね。諦めているというか、期待していない?
努力するし、日本一になりたいし、負けたくないけど、
「日本一になれない可能性がある」ことを受け入れている?というか?
その点に関しては日向の方が異常なメンタリティだと思います。凡人の強がりは時に才能を凌駕する。

 

うわ、このシーンの話で思い出したんですが、
くろステ、マジで照明が良い。

くろステがまさに、古典的な、舞台の骨組みに則った「舞台である」というのは、こういう演出の端々に現れるな、と思います。
何せ幕が無い。背景幕も勿論だけれど、中幕すら使わないのはマジで小劇場の舞台か?という感じ。
そして場面転換の舞台装置が無い。永遠にあの傾斜のついた坂だけ。
それでも、あの舞台は、ストバスコートにもなるし、温泉にもなるし、ウインターカップの会場にもなるし、
帝光の体育館にもなるし、ベンチになるし、ロッカーになるし、最期の退場通路になる。
我々はそれを違和感なく受け入れている訳です。
一切の小手先技無しの、舞台の文脈で構成されているの、これは中屋敷さんだからだな……という感じ……。
露出狂もそうだったね……そういえばね……マジで露出狂のDVDずっと待ってます……。

 

そう、それで照明。良さが凄い。
難しいことをしている訳でもなく、特別なことをしている訳でもなく、奇をてらっている訳でもなく、
最も見やすい基本のパターンの中で、最大限の効果を発揮しているというか……。
この木吉と日向が喋っているの所、メインで、上から白ライト、横からの横断ライトで、二人が前面で一直線に向き合っているのが表現されているし、
後ろにいる黒子くんと火神くんは水色のライトで上からのみ。前から顔に当たるライトが無いから、表情はあまり見えないけれど、
二人の会話を静かに影で聞いている、その場にいることが分かるようになってる。
凄く基本的なんですけど、そういうのが全てに徹底されているというか、うまく言えないんですけど……。
舞台を邪魔しない、徹底的なチームへの献身。
ショーみたいな華やかさは無いけれど、滅茶苦茶堅実で基本に忠実な洗練された照明、まるで流麗なダンスだわ。

幕の話をしたついでに赤司くんの話をさせて。
キセキ大集合のシーンの縦断幕、あれはもう初見は笑うじゃん。
いや許して欲しい。あれは笑うよ。
だってこれだけ頑なに幕を使わなかったのに、まさかの使うのがここ。
これだけプロジェクションマッピングに頼らずに、人力で全部やってきたのに、
スクリーンを使うのがここ。
突然舞台上に浮かび上がる鮮明な顔。笑うよ普通に。予想外すぎて。

 

ただその衝撃を超えた後、やはり中屋敷さんは天才なのでは…?という気持ちになるんですよね。
いやだって出したいじゃん!?!?!キセキ!?!?!?!
五人中四人いるんですよ?!!?黄瀬くん以外全員いるんですよ?!?!!
私だったら出すよ!だっているし!!もったいないし!!
でもそうする黄瀬くんの不在が際立っちゃうんですよね。
まあそれでも私なら出しますけどね。勿体ないからね。
でも出さない。だって黄瀬くんがいないことになっちゃうから。
だったら全員出さないでやる!という発想。凄い。
それによって、全員が出ないことによって、「全員その場にいる」という環境を作ることに成功したわけですよ。すげーよ。

 

更に、加えて、赤司くんの登場。
幕に、顔の隠れた赤司くんが映った時、やっぱりまあ私最初ちょっと笑い所か?って思っちゃったんですけど、
その気持ち、一瞬で雲散霧消しましたね。
原作で、漫画の頁をめくりながら、
赤司くんが初めて出てきて、でも顔がまだ見えなくて、
階段の上に立っている赤司くんの姿と一緒に、ジャンプの煽りコメントで

☆ついに赤司、現るーーーーーー!!

ってついて、来週に持ち越しになったみたいな気持ちを味わいました。
誰なんだ、こいつは誰なんだ、どんな奴なんだーーー!?って、
頁をドキドキしながらめくる感覚を舞台で味わえるとは思っておりませんでした。

それでま~~~~糸川くんの赤司くんよ。
声がね、凄い。すっごい似てる。
あと顔がいい(繰り返し)。
かわいい。
これは推せる……って初手で思う。推せる。かわいい。
凄い赤司くんの不気味さ、貫禄のようなものを出そうとしてるの伝わるし、
実際成功していると思う。滅茶苦茶難しい役どころだろうに、本当に良い演技してくれたよ……。


待ってもう五千字行ってる!?桐皇の話がしたい。桐皇の話をさせろ!!


でも時間が無いので次回桐皇の話からします。マジで。桐皇の話をさせてくれ。